腱鞘炎(ばね指)
指は腱によって曲げ伸ばしをする事が出来ますが、屈筋腱には腱の浮き上がりを押さえる腱鞘(けんしょう)というトンネルがあります。この屈筋腱と腱鞘の間で炎症が起こると、指の付け根に痛み、腫れ、熱感を生じます。これを腱鞘炎といい、進行するとひっかかりの症状(ばね現象)が起こるようになり、これがばね指です。
原因は指の使い過ぎにより発症しますが、関節リウマチ、糖尿病、血液透析等も原因となり、妊娠時、産後や更年期にも起こることがあります。
治療は、ステロイドの腱鞘内注射にて改善する事がありますが、改善しない場合や症状が繰り返す場合は手術加療を行います。
当院での手術加療は低侵襲手術を行っており、局所麻酔下に 皮膚に2mm程度の穴をあけ、特殊なメス(安永切腱刀)を用いて行います。手術時間は3分程度で終了します。通常3日で水作業が出来るようになります。まれに従来の方法での手術を選択する事があります。